【レビュー】高級キーボード『HHKB Professional HYBRID Type -S』
Post : 2020/4/26 Update : 2021/4/12
一度は使ってみたいキーボード。
人生で一度もキーボードにこだわってこなかったが、奮発して購入した高級キーボード『HHKB Professional 』をレビューしてみる。
仕事ではSurface BookプライベートではMacbook Proを愛用しているからか、ストロークが浅めで且つ、アイソレーションタイプを普段使いしている目線での使用感になる。
HHKB Professional HYBRID Type-Sについて
HHKB(Happy Hacking Keyboard)とはPFUから販売されている、プログラマーやライターに支持されているキーボードだ。
アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。
https://happyhackingkb.com/jp/
今回購入した墨(黒)と白の2色展開されている。
外観
本体が294 mm(W) x 110 mm(D) x 40 mm(H)とMacbook Pro 13inchの半分ぐらいサイズ感。
キーピッチは19 mmとコンパクトな本体に対して標準サイズとなっている。
スペースキーが40 mmと一見すると短く感じるが、実際に使用してみるとその短さを感じさせない位置にある。
今回墨を購入したのだがフレーム本体とキーボードの表面の処理が違い、キートップの表面には硯のような独特な処理がしてある。
駆動方式が充電タイプではなく電池であるから電池ボックスが本体から出っ張ているが、前から見ると一切見えなくなる。
打鍵感
Macbook Proのキーボードとの比較となるがやはりキーストローク深さは当然違う。
撫でるようにタイピングしていたのでこの辺は最初戸惑ったが3日ほどで慣れた。
キーのタッチは押すというより指を落とす感じで入力ができる。
この独特の重さが多くの人を虜にしてきたのもうなずける。
またキートップの表面の加工によって、指とキートップに絶妙な摩擦が生じ、滑って打ち間違えるということもない。
衝撃吸収材(緩衝材)をキー内部構造に加えることにより、人間の聴覚感度が高い周波数である2,500~5,000Hz領域帯での刺激が下がるよう改良を行い、キー打鍵音を従来のProfessionalシリーズより30%※1低減。
https://www.pfu.fujitsu.com/hhkeyboard/hhkbprojp_types/feature.html
公式サイトにもあるきと耳障りな音(かちゃかちゃ音)がカットされている印象だ。
キー配列
やはり最初は配列になれなかった。
特にWindowsではShiftとCtrlのキーが上下逆なのでコピー(Ctrl + C)、ペースト(Ctrl + V) を最初のころは間違えていた。
慣れてしまった今となってこの配列の方がCtrlキーが押しやすく小指がつりにくくなった。
また、後述する日本語配列と英語配列でも異なる点がいくつかある。
日本語配列を選んだ理由
矢印キーが独立している
日本語配列を選んだ理由としてはこれが一番大きい。
英語配列の場合矢印キーがショートカット入力となっており、PhotoshopやExcelなど、頻繁に矢印キーを使用するソフトでは煩わしくなるのではないかと思い日本語配列を選択した。
左Fnがある
日本語配列では左右にFnキーが用意されている。
普段は右Fnを使用しているが、ソフトによってはFnキーを押しながらマウスを操作することがある場合、左手を右Fnにキーに移す必要がある。
Spaceキーの大きさ
英語配列のスペースキーの大きさも目に留まった。
Macbook ProのキーボードもJIS配列を使用していることもあり、やはりスペースキーの左側にボタンが並んでいるほうが好みだ。
有線接続(USB Type-C)と無線接続(Bluetooth)が可能
Bluetooth接続ではペアリングが最大4台まで登録可能であり、切り替えの際の接続の遅延も気にならない。
また、有線で接続することで電池不要で動作も可能であり、USB Type – Cを採用しているのは個人的にはありがたい。
まとめ
キーボードとしては破格の値段になるが、多くの人を中毒にしたことが頷けるぐらいの打ち心地だ。
エルゴノミクスとデザインを両立させたプロダクトだと感じる。
唯一残念な点があるとすれば、日本語配列に無刻印モデルがないことだ…