Raspberry Pi 4にCentOS Stream9をインストールしてみた
Post : 2023/7/15 Update : 2023/9/22
ラズパイではデフォルトでDebianベースのRaspberry Pi OSが用意されているが、Debian系に不慣れだからCentOSを入れてみる。2023年7月現在CentOS Stream 9が最新です。
機材
- Raspberry Pi model B 4 8GB(コロナ前に買ったから5000円ぐらいだった)
- microSDカード 128GBとカードリーダー
- USB-Cケーブルと電源(推奨 : 5V3A)
- キーボード
- ディスプレイとmicroHDMIケーブル
私はディスプレイを用意するのが面倒なのでキャプチャーボード映像を取り込んでWindows標準のカメラアプリとかOBSで見てます。
1. ダウンロード
まずはこちらのサイトからラズパイで利用できるCentOS Stream 9のイメージファイルをダウンロードします。(Pablo Grecoさんに感謝!!) 拡張子が.raw.xzがイメージファイルです。
またOSイメージをmicroSDに書き込むためにラズパイ公式のRaspberry Pi Imagerを使うのでこちらからダウンロードしてインストールします。(RufusでもOK!)
2. microSDに焼きこみ
書き込みたいmicroSDカードをPCに差し、Raspberry Pi Imagerを起動後”OSを選ぶ”から先ほどダウンロードしたCentOS-Userland-9-stream-aarch64-RaspberryPI-Minimal-4-sda.raw.xzを選びます。同様にストレージを選択後書き込むをクリックすると書き込みが始まります。(選択したストレージがフォーマットされるので注意!)
書き込みが終わったらSDカードをラズパイに差し込んで起動できるかを確認します。
Cent OS Stream 9
Kernel 5.15.59-v8.2.el9 on an aarch64
localhost login:
上記の用に表示されたら成功です。
ログイン情報の初期値はユーザ名root, パスワードcentosです。無事ログインに成功すると下のように表示されます。
[root@localhost ~]#
3. ファイルシステムの拡張
そのままではSDカードの全ての領域を利用できません。
確認するためdf -H
コマンドで確認してみます。
# df -H
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
devtmpfs 4.2M 0 4.2M 0% /dev
tmpfs 2.0G 0 2.0G 0% /dev/shm
tmpfs 794M 19M 777M 3% /run
/dev/mmcblk0p3 2.4G 826M 1.6G 36% /
/dev/mmcblk0p1 300M 63M 237M 21% /boot
tmpfs 390M 0 390M 0% /run/user/0
こんな感じに全体サイズが2.4GBほどしか認識していないみたいです。
rootfs-expand
で拡張をすると以下のようにデバイスファイル名が切り出せないみたいです。
# rootfs-expand
/dev/mmcblk0p3 /dev/mmcblk0p 3
Extending pertition 3 to max size ...
FAILED: /dev/mmcblk0p: does not exist
Resizing ext4 Filesystem ...
resize2fs 1.46.5 (30-Dec-2021)
The filesystem is already 610304 (4k) blocks long. Nothing to do!
Done.
/dev/mmcblk0p3 2.3G 825M 1.4G 37% /
なので手動でファイルシステムを拡張します。
# growpart /dev/mmcblk0 3
CHANGED: partition=3 start=1593344 old: size=4882432 end=6475776 new: ...
# resize2fs /dev/mmcblk0p3
resize2fs 1.46.5 (30-Dec-2021)
Filesystem at /dev/mmsblk0p3 is mounted on /: on-line resizing required
old_desc_blocks = 1, new_desc_blocks = 15
The filesystem on /dev/mmcblk0p3 is now ... blocks long.
最後に再起動して再度df -Hで確認します。
# df -H
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
devtmpfs 4.2M 0 4.2M 0% /dev
tmpfs 2.0G 0 2.0G 0% /dev/shm
tmpfs 794M 19M 777M 3% /run
/dev/mmcblk0p3 126G 865M 125G 1% /
/dev/mmcblk0p1 300M 63M 237M 21% /boot
tmpfs 390M 0 390M 0% /run/user/0
容量が増えたのでパッケージの更新をしておきます。
# dnf upgrade -y
4. キーボード配列をJISに変更
US配列を使っている方は不要です。
JIS配列を使っている私は使いにくいので変更します。
設定ファイル/etc/vcconsole.confをvimなどで変更します。
ちなみにUS配列で「:」の打ち方は「shift + ;」です。
再起動して正しく反映されているか確認してください。
長くなったのでとりあえずラズパイでCentOSが使えるところまで行きました。
次回はsshの設定を行ってリモートで操作できるようにしてみたいと思います!